これまで私は女優の(ましてやアイドルなどの)フアン的立場は通過してきませんでした。

しかし、喜寿を迎えた昨年、孫が持ってきた週刊誌で目にした吉木りさ嬢に私は目を

奪われたのです。

老眼鏡を掛け直してまで彼女の写真ページを見ている事実とその胸の高ぶりを

孫ら家族に気取られぬよう、普段発揮しないほどの集中力を要しました。

目を奪われた後にはすでに心まで奪われておりました。いくばくかの年金と

若いころの蓄えをもって、金太郎飴のようにどこを切っても単調な毎日をただ死に

向かって繰り返すだけのそれまでの日常が変容しました。

街頭テレビのような白黒だった景色が、地デジの総天然色になった心地でありました。

息子がかつて、キャンデーズというお嬢ちゃん達の熱狂的なフアンとなり、

折角入った大学での学業もそこそこに、悪友らと揃いの法被を纏い全国各地を

追っかけていた時期がありました。私はそれを呆れと諦観をもって眺めていました

(追っかけの費用をアルバイトで捻出していたことだけは誉めねばなるまい)。

読者諸兄にはさらに自分語りを続けてしまうことを許していただきたく思いますが、

回顧すると私はまこと朴念仁でありました。

しかし私の今の心境もまた、かつて私自身が嘲笑った息子とおそらく全く同じで

あろうことをここに恥ずかしながら告白せねばなりません。

昨今ネット上で「○○が好きすぎて死にたい」なる言辞をしばしば目にしますが、

まさにその心地であります。

若者への迎合ではありません。

その表現が今の私にはとてもしっくりくるのです。

美しく愛嬌のある顔貌と瑞々しく健康的な肢体、そして耳に心地よく鈴を

転がすような声(フアン諸兄には言わずもがなでありましょうが、

吉木嬢の声といったらもう…天女もかくや、といった風情です。)に魅せられた私は、

このDVDを含め4作品を購入しました。

吉木りさ嬢は私にとって中宮寺の伝如意輪観音なのです。

慈愛に満ちたご尊顔、たおやかで官能的ですらある頬にあてた指、その神々しさに

私はただただ圧倒され、ひざまずかずにはおれません。

とはいえ客観的にみると、私は孫ほど年の離れた「グラビアアイドル」のお嬢さんと

いう年不相応なものに傾倒している老人でありましょう。

「キモい」と揶揄されても仕方がありません。

何の衒いもないかと問われれば正直に申して、年甲斐もないという照れ、

長年の信念を改めることへの不安、世間様から批判される恐れは皆無ではありません。

しかし私がより恐れるのは、自身の率直な気持ちを自ら封殺してしまうことです。

読んでいただきありがとうございました。

長文多謝。


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