例えば、最近、保育園や幼稚園の子どもたちが、
ままごと遊びをするとき、親の役割をやりたがらなくなっていることを、
「多くの人に知っていただきたいと思います」と言う。
(以下、このP.52~の話を要約する)

かつては、女の子ならみんな、お母さん役を、しかも自分のお母さんというよりは、
友達のお母さんや親せきのおばさんなど、自分が「いいな」と思ったお母さんを寄せ集めながら
ままごと遊びでいろいろなお母さん役を演じていたらしい。

しかし今ではお母さん役を嫌がり、無理に引き受けさせると演じるお母さんというのは
遊んでいる間、指示や命令ばかりしているらしい。
そういうお母さんは嫌だから、お母さん役を引き受けないのも当然なのだと。
特に衝撃的だったのは、お母さん役は「しない」し、ままごと遊びをするなら
「お母さんが死んじゃった家の遊びにするんだから」という子までいたという。

対するお父さん役は、さほど引き受けるのは嫌がりはしないものの、
いきなり寝転がって「ビールもってきて。ナイター見てるの」というのだとか。
「ゴルフに行ってきまーす」と、いきなりいなくなっておしまい、という子も。

では、人気の役はというと、犬や猫などのペットだという。
親が子どもに愛情をかけるより、自分がいやされるために
犬や猫などのペットをかわいがっていることを子どもが肌で感じている表れらしいと。 

著者はこう語る。
「お父さんの存在感が希薄になると、家庭のなかから父性が消えるのかといいますと、
それはまちがいなのです。じつは、母なるもののほうが消えるのです。
そして、あえていうと、疑似的な父性原理を、お母さんが代わりに発揮してしまいます。
ですから、ままごと遊びでお母さん役を演じると、指示や命令ばかりしてしまうのです」

                            (以上、要約)

source : ままごとで母親役をしたがらない子どもたち|こどもと出直すオトナの人生

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