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北九州監禁殺人事件の全貌

事件の概要

監禁された家族が被疑者にマインドコントロールされてしまい、家族同士で殺し合いをおこなうほどの狂気に溢れた残酷な事件。

地裁判決文

求刑 被告人両名につき死刑
平成17年10月5日
福岡地方裁判所小倉支部第2刑事部
裁判長裁判官 若宮利信
裁判官 出口博章
裁判官 佐藤卓
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/22B5AE6CAA67565E492570FB00083CA3.pdf

監禁事件現場

〒802-0064北九州市小倉北区片野1丁目6−5メイン芳華303号室

事件日時

平成8年〜平成10年(1996年~1998年)
松永太36歳、緒方純子35歳

松永太

1961年生まれ。98年逮捕時37歳。
この事件の最重要人物。暗示的な言葉で殺人を強要した。直接、手を下さず殺人を実行した。
公立小学校の時は、大した勉強もしないのに全学年を通して全ての科目が5で、学級委員長を何度も務め、生徒会の役員に就いたこともあった。
福岡県立三潴(みずま)高校(ここで純子と同学年になる)
2年の時に生徒会の風紀委員長に立候補、当選。
三潴高校2年の時、家出少女を拾って自宅へ入れたことで不純異性交遊により退学。
この前後、すでに緒方純子の妹理恵子とは、久留米市の花火大会を通じて出会い、短期間交際、すでに肉体関係にあった。このときは、理恵子が純子の妹とは知らなかった(松永の法廷供述による)
三潴高校中退後、私立筑邦高校(現久留米学園高校)へ編入、そして卒業。
卒業後、父親の営む布団販売業を手伝うかたわら、19歳で結婚。緒方じゅん子※純子ではなく別人。翌年には子供をもうけている。

布団販売の事業

布団販売業の有限会社を1983年に設立し、代表取締役となる。
粗悪品を訪問販売によって高値で売りつける詐欺まがいの会社であった。
1985年、実家の敷地内に鉄骨3階建てのビルを建てた。壁に白っぽいタイルを施したぜいたくな造り。
近所の目には「羽振りの良い若社長」に見えたが、詐欺まがいの布団販売の他には、ヤミ金融が実態だった。
従業員の住まいはビル裏の木造の別棟。そこで3年余り暮らしたという元従業員は「地獄のような生活だった」と振り返る。
従業員は常時5、6人。社長側近の2人の幹部社員のほかは、高額の布団を売りつけられ、松永被告に多額の借金を背負っていた。
ビルの3階には、従業員らが「電気部屋」と呼ぶ一室があった。厚い防音壁に囲まれ、床には埋め込みのコンセントが6つ。松永被告が趣味のオーディオを楽しむための部屋だった。従業員らは月々の販売ノルマが果たせなかったり、松永被告の機嫌が悪かったりすると、そこに呼ばれた。幹部社員に押さえつけられ、金属部分がむき出しになった電気コードを手や足首に巻きつけられた。松永被告自身が手を下すことはめったになかった。
「でんき!」「なぐれ」と、ソファにふんぞり返ったり、床に寝転がったりしながら、口走るだけだった。携帯電話で女性と話しながら命じることもあった。 幹部社員がコンセントにつなぐと、通電の衝撃で両腕がバネのように跳ね上がり、2、3メートルも後ろに吹っ飛んだ。「脳のシンを鉄棒で打たれたような衝撃。一瞬、気を失うが、手足の焼けるような痛みでいつも目覚めた」という。通電が終わっても、体には電気が帯電し、ドアのノブを握った瞬間、ビリッとはじけ飛ぶこともあった。

松永太の性格表の顔

表の顔は人当たりが良く、口が達者である(中学一年生で上級生を抑え校内弁論大会優勝)
雄弁さを発揮して、学生の頃から教師を言い負かせた。
流暢にウソを創作できる才能がある。
行動力があり、自信に満ち溢れ、リーダー的な存在。中学、高校と取りまきを作り、手下に犯罪をさせている。この時から自分の手は汚さない。
初見の人からは信用があるが、教師からの印象は良くなかった。事件後、担任教師は学生時代の松永の印象に対し「目立ちたがり屋でワンマン、リーダー的存在。周囲に有無を言わせず声が大きく、威圧感を与えるタイプ」と答えている。
親しくなると、悩みを聞くふりをして徐々に相手の弱みを聞き出す能力がある。そして相手の弱点を握る。例として純子の妹理恵子の結婚する前の堕胎を聞き出している。理恵子は大親友にさえこの過去を打ち明けていない。
仏像を多数集めている。東洋の宗教(仏教、ヒンズー教)に造詣がある。新興宗教の教祖のような「背後に霊が取り付いている」「浄化しないと無限地獄に落ちる」「数珠で念仏を唱え除霊する」等の言動をする。※多数の仏像を所有していたが、特定の宗教団体に加入していたかは定かではない。
好意を抱く女性のため、従業員を集め、即席のロックバンドを結成。女性のため公民館を借りきり、クリスマスイブにコンサートを行う。練習時、ボーカルの音程のずれをバンドが指摘すると「お前らが俺に合わせろ」と怒鳴る。一曲歌い終わるたびに「今日は最高のクリスマスイブだ」と発言。この時の写真を生涯、所有していた。
ワールド経営の頃、複数の女性と付き合っていたが、女性は松永の印象を「悪いことをするような人ではなかった。紳士的で会話上手で信頼できる誠実な人」と語る。

松永太の性格裏の顔

裏の顔は鬼畜。モンスター。金銭欲が強く、冷酷で残虐。支配欲が強い。支配した人は奴隷以下の待遇にしても心が痛まない。そのための心理学を独学。
学生時代よりスポーツ万能で中学校ではバレー部キャプテン。精力が絶倫。一晩に三度、身体を求めるなどセックスが強く、女性器への入念な舌戯から多くの女性をセックスで溺れさせ、性奴隷にしてコントロールする才能を持つ。セックスのときに覚醒剤など媚薬を使用した形跡はない。性癖は、きわめて強いサド志向で、旦那の見ている前で人妻を犯すことが何よりの快楽。抵抗できない旦那を前に、抱かれている人妻に何度も「松永の性奴隷である」告白をさせ、また松永が妻の媚態を指摘して、夫婦の絆自尊心を崩壊させる。また、家族間で近親相姦をするよう暗示(強要)して家族関係を崩壊させる。
相手が気が小さいとみると大声を張り上げ威嚇する。
肩書きの高い人でも自由にコントロールしていた。
体格が小さく、チンピラなどに脅されると震える小心者。

松永太の事業

1986年25歳で布団販売業ワールド設立。20代の頃から従業員に通電(電気コードを性器や乳首に挟み高圧電流を流す)をしていた。従業員が協力して反撃しないように相互不信監視させるシステムを20代で構築(中学、高校から試行錯誤?)緒方一家監禁の原型を見ることができる。なお、ワールドの定款に記載されている取り扱い品目は三井物産と同じ(貿易業、船舶、石油、航空機、鉄、自動車、海運etc)ことから虚栄心が強い一面をうかがわせる。
会社に不在のときも従業員は「(松永は)中国の江沢民主席が福岡に来ているので、食事に出かけています」などと答えた。
夜の街に繰り出す時は、従業員に手提げ金庫を持たせた。「金は金を生む」とうそぶき、テーブルの上に札束を広げた。1晩の飲み代は平均7、8万円。数十万円を出して、高級クラブを貸し切りにすることもあった。「10年待っとかんですか。10年後は私が柳川を制覇しますよ」と。取引先の社長には、こう豪語した。
1992年には詐欺や恐喝などを重ねた末、経営が破綻して石川県へ夜逃げ。最後の従業員に、母親に金を無心することを強要。しかし約3ヶ月後、その送金も途絶え、虐待に耐えかねた従業員は逃走した。1986年から1992年まで詐欺会社での売り上げ+巻き上げた金は一億八千万円にものぼるという。これらはすでに時効が成立している。
民間の信用調査機関によると、こうした短期間の不渡りの連続は「極めて異例」とのこと。
支払うつもりもないのに計画的に多額の借金をしたり、商品を取り込んだ後、雲隠れするパクリ行為だった疑いもあるという。
寝具販売業などを経て、いずれも柳川市の実家を本店とする絵画贈答品販売会社、インテリア商品販売会社などの代表者となっていた。インテリア商品販売会社では緒方容疑者も役員だった。
1992年9月から、松永容疑者個人の自営業者としての当座預金口座を含む計四口座で不渡りを連発、うち三口座は92年12月末までに銀行取引停止となった。
1994年ごろには、別の詐欺容疑などで柳川署から指名手配されていた。
大牟田市でも92年ごろ、「松永太」と名乗る男が、同市の自動車販売会社で従業員を保証人に数百万円のローンを組んで車両を購入、返済を肩代わりさせ行方をくらませた。

松永太の逮捕時の行動

松永たちは、少女A(虎谷沙織)の養育費として少女Aの祖父(祖母と再婚した義理の祖父)から時々金を請求して受け取っていた。その時に、「変だな」と祖父は感じていた。少女の逃亡のときの様子から「やっぱり変だ、何かある」と、祖父は少女Aから、父親が殺害された事実を聞きだし、通報となった。ちなみに祖父は、義理の息子虎谷久美雄が「(松永と)コンピュータを使って競馬の予想をビジネスにする」など松永を尊敬する態度を見て「お前、騙されとるんじゃ」とたしなめている。
少女宅に張り込んでいた刑事に逮捕されたとき、緒方が能面のように無表情だったのに対し、松永は「違法逮捕だーっ、逮捕状見せろーっ!」と往生際が悪かった。

松永太の逮捕後の行動

弁護士から刑事訴訟法の本を差し入れてもらっている。
逮捕後、公判中も一切の罪悪感、反省がない。公判中も拘置所でも落込むことなく明るく振舞っている。それどころか逮捕されてからは「通電は教師のゲンコツのようなもの」「検事の女性に恋をしました」などと発言する。 2005年3月、福岡地裁において検察は松永、純子の両名に死刑を求刑。同年9月、死刑判決。
公判中も一貫して、己の「全能感」をどこでも押し通せると信じ、滑稽なほどたわいない嘘をつき続けた松永は、ただちに控訴。

松永太の接見した印象

公判中「松永被告は不合理な弁解に終始し、矯正の可能性はない」と、検察官が指摘すると、せわしなくメモを取っていた松永被告は一瞬手を止め、顔を紅潮させた。
公判中、緒方純子の女性弁護人による「松永被告の道具として利用された」という主張には大きく首を振り、弁護人をグッとにらみつけた。
公判前、松永被告は587ページもの1審判決を読み込み、膨大な量の原稿を弁護人に見せ「ここはもっと掘り下げて」などと注文を付けた。
緒方被告側が無罪を主張することに「あいつの本性が見えてきた。こっけいだ」と語った。
拘置所にて接見した女性が語る松永の印象「(松永は)確かに頭が良い(記憶力も良い)人です。道を外さなければ今頃、高給取りの中間管理職にはなっていたでしょう」
「松永を擁護するわけではないけれど、彼に接見する人はさすがにいないらしい。多弁な人が人と話せない辛さは私も分かる」とのこと。
中肉中背で、予想よりも大きな人で驚きました。(予想では165cm以下だと考えていました)
色が白くて肌はアトピー気味(掻き毟る癖があるのか?)予想していたギラギラ感はゼロ。
髪型は昔からある「坊ちゃん刈り」に白髪が混じっていました。
老眼用(近視?)のメガネは一昔前の大きなものでした。
衣類はユ二クロの半袖の部屋着を着ていたようでした。(かなりくたびれていた感じ)
目はパッチリ二重で、人の目を見て話す人なので、男性経験が少ない女が(松永に)引っかかるのも無理はないと思いました。
パッと見、事件から想像するキャラの濃さは感じませんでしたが、色々な顔を持っているのだろうと思いました。
「拘置所は霊とかがよく出るんですけどね、何もやってない僕のところには出ないんですよ」
「この事件に関しては天才詐欺師やらとマスコミが印象をねつ造しているだけで、僕は何もやってないし、マスコミがこうやって面会に来ることもない」
「息子さんたち(前妻との子供、緒方との子供)には会っているのか?」の質問に対しては
「裁判でも言ったけれども、子供には会いたい。でも父親が被告人ということで子供に負担がかかるのは嫌なので会っていない」

結婚詐欺

1993年、純子は第一子を出産。しかし相変わらず収入はなく、松永は結婚詐欺を思いついた。ターゲットにされたのは、松永がまだ羽振りが良かった頃交際していた女性だが、当時すでに結婚して子供(3つ子)もいた。松永は彼女を口説き落とし「離婚して俺のところへ来い、子供のことも俺が引き受ける」と言いくるめて、彼女に家出をさせた。そして北九州市小倉のマンションを、彼女名義で賃貸契約させている。純子のことは姉として紹介した。彼女は貯金のすべてを松永に吸い取られ、前夫からもらう月々の養育費まで奪い取られ、親にも金の無心をさせられるなどして、合計1180万円以上を搾り取られた。なお金蔓としての価値がなくなった94年頃、彼女と子供のうち一人は別府湾で水死体となり発見された。この事件は大分県警により自殺事件として処理され、後に捜査本部が立件を検討した。一連の事件発覚後、この死と松永との関連が浮かび上がったが、残念ながら事件性が立証されぬまま捜査は打ち切られた。

結婚詐欺の手口01

米同時テロが起き、アフガンに世界の目が集まっていた頃の手口。
自称コンピューター技師「ミヤザキ」は、北九州市内のカラオケボックスで女性と会っていた。女性の目を正面から見つめ「長い間、会えなくてごめんね」とささやいた。
ミヤザキからの連絡が途絶え、女性は自分のことが眼中になくなったかと心配していた。ミヤザキは視線をそらさず、切々と語り続けた。
「米国が使用した弾道ミサイルの軌道計算のために、戦場にいた。人が死ぬのをたくさんみた。戦争はよくない。心からそう思った……」ミヤザキが女性の前に現れたのは94年。ペコペコしながら、頭をかき、どこかおどおどした感じだった。スーツも地味。いかにもうだつが上がらないサラリーマン。
自称ミヤザキは「ぼくには仕事しかないんです。女性ともつき合ったことがなくて」と、緊張した様子で話した。
女性はデートに気乗りはしなかった。だが、携帯電話のやり取りを聞き、印象は一変した。英語や専門用語を交え、普段とは違った快活な口調。「意外にしっかり者なのね」。女心がさざ波をたてた。
  女性は監禁事件が発覚した3月、警察に呼ばれ、ミヤザキの「正体」を告げられた。
「あの人は、そんな人じゃない」強く抗議する女性に、署員は皮肉っぽい笑みを浮かべ、聞き返してきた「あんたも、あの男のグルかい?」と。

結婚詐欺の手口02

借金取りから隠れるように住んだ北九州市では、「結婚詐欺」が主な収入源だった。夫の暴力に悩んでいた中年女性の前では「医師のタシロ」として、相談にのった。「働いている病院を辞めるのに、支度金を返さなければならない」と困り果てた表情を見せ、数百万円を融通させた。

結婚詐欺の手口03

「京都大学を卒業して物理学を研究している村上(偽名)です」
初めて会ったときは誠実そうに見えたという。そのうちホテルで逢うようになり、ワインレッドのアタシュケースからビデオをとりだしアインシュタインみたいな人が講義している物理学のビデオを見せられた。もうこの時点で明らかに怪しいのだが仮称横山明美はすっかり信用してしまったようだ。やがて村上(松永)は仕事をやめ「小説を書くからどこか落ち着いた場所に部屋を借りてくれ」とA子さんを承諾させた。部屋を借りるとすぐさま純子を呼び寄せ、姉と偽り同じ部屋に間借りさせた。その後、560万円をだまし取った。そのとたん松永は豹変し髪の毛をつかむ殴るなどすさまじい暴力が始まり、A子さんとその娘は松永に監禁されるようになった。しかし半年後の97年3月、たまたま開いていた2階の窓から飛び降りて側溝を這(は)って逃げ出し、元夫のところに救いを求めた。気がついた松永は警察を察しすぐさまA子さん元夫の自宅付近に「大人になったらぶっ殺す」と娘を置き去りにして逃亡した。A子さんはあまりの恐怖体験のため精神に異常をきたし、警察に被害届をだすことはなかった。

その他

現在、被害届けなど、確認されている結婚詐欺の被害者の女性は25人以上。中でも特筆すべきは殺害された虎谷久美雄の姉も結婚詐欺の被害にあっている。警察に被害届けを出さなかった女性を含めると相当な数になると思われる。また、結婚詐欺の被害者で、不審死、自殺に追い込まれた女性も数名いるらしい。立件できず、捜査打ち切り。

その他の松永の行動

学生の頃から家の会社の社員を虐待、霊能者のフリして勧誘、バンドのボーカルの他に、海族の末裔、村上博幸(村上水軍の末裔)、京都大学卒業のインテリ、プログラマーで湾岸戦争に従軍、河合塾(予備校)の講師、小説家、やくざ、警察関係者、北朝鮮の関係者を名乗っていた。京都大学の理由は東京大学よりノーベル賞の受賞者が多いため。

監禁中の緒方一家、虎谷一家の待遇

支配者松永がの武器は卓越した話術。相手を油断させ、信用させると同時に、恫喝する二面性によりマインドコントロール下におき支配する。
支配するため「食事排泄睡眠セックス」を重視した。通電により脳を空白にして新しい価値観を植えつける。それを持続させるには生理的欲求を管理制限することが重要という結論を得たのであろう。経験からの独学か、オウム真理教などを参考にしたのかは分からない。なお、オウム真理教が使用した薬物などは使用していないようだ。
食事は白米~下痢便まで奴隷階層により違う。一例として、食パンの耳だけ、白米にラードまたは生卵、具のない即席ラーメンだけなど。
粗末な食事が日常化すると、おかずが一品増えただけでも感謝するようになった。
食事は13分で食べ終えないと通電。
最下層の奴隷に落ちると、下痢便を無理やり食べさせることもあった。
排泄は一日一回。大便は便座に腰かけずに腰を浮かせて排泄。小便はペットボトルに排泄。主也が廊下の排水溝にペットボトルの小便を流し、悪臭を放つので近隣j住民から苦情が来ていた。
過酷な監禁生活が日常化すると、支配者松永から優しい言葉をかけられると、奴隷たちは慰めになった。
浴室内で死体を解体する際、鍋に煮込んだ際の悪臭(強烈なレバー臭と、排泄臭)で、近隣住民は不審に思ったが「関わらない」ことを選択した。
布団を与えず立ったままで寝かせる。
家族間での会話は禁止。
シャワー、歯磨きは何日も禁止。
女性は松永と寝ると奴隷階層の地位が上がる(シャワー、歯磨き、ベットでの睡眠ができる)ため、自ら積極的に松永の性奴隷となった。
緒方純子は「松永とのセックスは耐えがたがったが、これも仕事だからと思い、受け入れた」と供述している。
近親相姦をさせ、行為中の写真を撮り、自尊心を剥奪する。特に主也は義理の母静美、実の娘彩10歳とのセックスを強要された。
虎谷久美雄殺害の浴室の配管工事をさせた。そして証拠隠滅に加わったとしてさらに取り込んだ。
財産や両名の結婚、金銭授受などに関して多数の念書を作成。法的拘束力より、反抗できない支配のための書類と思われる。これらは公序良俗に反する違法契約であるが、監禁による疲労、通電による精神の破壊などで冷静な判断力が低下していた。

家族を分断するためす吹聴した話

いずれも些細な話であるが、雄弁な松永が何度も繰り返し吹聴することで、家族は相互不信になリ、団結することができなくなった。
誉が孫彩ちゃんのおねだりしたものを買ってやらなかったことに対して「おじいちゃんなんか死んじゃえ」といった話。
静美と松永が肉体関係である話。
理恵子が主也との交際前に堕胎していた話。
誉が義理の息子主也にいつまでも土地権利を譲らない話。
主也に「あなたは緒方家の種馬。騙されているんですよ」と煽る。
理恵子と松永が肉体関係である話。
理恵子から「主也が明け方にセックスをもとめてきて困る」などの話を聞き「無理やり迫るとは何事だ!女性を侮辱している!」と主也に難癖をつけるなど。

監禁中の緒方一家、虎谷一家への虐待方法

主な虐待は通電。コンセントからコードをワニクリップでつなぎ、性器乳首に電流を流す。通電されると、痙攣(けいれん)状態となり、ぐったりして意志がなくなる。頭の中が真っ白になり、自分を失い、支配者の言いなりになる。限度を超えると廃人寸前、糞尿の垂れ流し状態になることも多々あった。
常につま先立ちで深く腰を降ろす、土俵入りの力士の姿勢”そんきょ”を長時間にわたり命じられる。